自損事故等で自身の車を修理するために車両保険を使用する場合、等級ダウン(翌年以降の保険料の増加)することが一般的です。他方、交通事故の被害者となり、人身傷害保険や弁護士費用保険のみを利用する場合は、通常、等級には影響しません。
等級ダウンを考慮して、軽微な損傷ではあえて車両保険を使わないこともありますが、この度、このようなケースで保険を利用しても、等級が下がらない(正確には等級で保険料を決める仕組みではないようです)車両保険が登場したとのことです(日刊自動車新聞電子版 https://www.netdenjd.com/articles/-/300904)。
自損事故以外でも、例えば、軽微な物損事故で相手方の修理費を支払うために対物保険を使ってしまうと、以後の保険料の支払いまでを考慮すると、自費で支払う場合よりかえって負担が増えることもありますので(通常そこまで大きな差額ではありませんが)、念のため、示談をする前に確認するといいでしょう。